どうも、萌乃さんです
色々ありすぎて参ってたので、引きこもっておりました
落ち着いた気はしますが、本格的に身の振り方考えます
さて、ツイッター上で散々書いたWiMAXですが、先日解約したのでレビューをしようかと
様々な環境で使って長所短所分かってきたので
■はじめ
契約したのは去年の1月末、機器が届いてサービス利用開始が2月初旬です
当時はBiglobeが機器0円、初月無料、1年利用でキャッシュバック13000円という条件だったので使ってみるかーと
(今はキャッシュバック12000円になってるみたいですが、他の条件は同じみたいです)
利用端末はNECATのWM3500R、Wi-Fiルーターで連続通信8時間と長く、NECのルーターを使い慣れていたのでこれで
端末本体は大きめですが、角が大きく丸まっているのであんまり気になりません
届いて初回、自宅でのスループットは下り12Mbps、上り900kbpsくらい
妙に上り遅いなーとは思ってました
実はほぼ同時期にWiMAXモジュール搭載PCを購入し、YAMADA Air Mobile WiMAXを同時契約してました
(契約月無料、同月内の解約には解除料無料という条件だったので)
そちらでは下り20Mbps、上り3Mbpsくらい出てました
調べる限り、WiMAX搭載PCのほうがアンテナ感度が良く、接続がいい場合が多いとのこと
で、両方持ち歩いて接続性の比較をしていたのですが、確かに搭載PCのほうが繋がりやすいことが多かったです
WiMAXモジュールの最大速度は下り20Mbps、上り6Mbpsなのですが、前述の通り電波状況のよい環境では下りが理論値出ることも珍しくなかったです
というよりルーターは「持ち歩いて使う」という用途に関していろいろ問題が
■移動中よく切れる
通勤電車内でルーター使ってると、よくWiMAXが切断されることに気付きました
自分は京浜東北線沿線住民なのでそのあたりで言うと、
上中里駅近辺(ホームに入る前)
上中里-田端(田端寄り、新幹線操車場の横)
鶯谷駅前後(日暮里-上野でランダムに)
で切断されることが多かったです特に上中里駅
上で挙げた場所は電波が弱いみたいで、ルーターを入れる位置を変えたりもしましたが状況はそう変わりませんでした
というかルーターを電車の窓に密着させても状況は同じでした
WiMAXは元々端末を固定して使うFWAで、派生のモバイルWiMAXも規格上基地局の切り替え、いわゆるハンドオーバーが苦手です
なので、電波が弱いところ、基地局の設置が疎なところではうまくハンドオーバーできないことも多いのです
規格上の設計値は120km/hなので通勤車両の速度では範囲内ですが、実際切断が多かったので電波強度との関わりもあるのかと
まだ基地局整備途中なので仕方ないといえば仕方ないですが
■iPhoneの仕様との干渉
で、ちょっとWiMAX自体からは外れるのですが、当時のiPhoneのWi-Fiでは、Wi-Fi自体は接続していてもパケットが通らなければ、Wi-Fiを切断するまでパケットを流さずに(確認せずに)通信不可能と返す仕様でした
ルーターでWiMAX側が切断された場合、Wi-Fiは繋がっているので
iPhoneからパケットがネット上まで通らない
↓
iPhoneが通信不可能と返す
↓
再度通信しようとする
↓
iPhoneは確認せずに通信不可能と返す
↓
WiMAX側の接続が回復するのを待ってiPhoneの設定からWi-Fiをオフ、後オンしてWi-Fiの再接続する
↓
再度通信してくれる
ということですっごい面倒でした
これが切断されるたびにツイッターに「また切断した」と書いてた理由です
※ちなみに今は(iOS5から)その仕様は変わったみたいで、通信不可能と返してから1,2分後には再度パケット流して確認してくれるようです
なんでiPhoneも3G持ってるのにWiMAX使うのか、というのに関しては後述します
■WM3500Rの不具合
あと、WM3500Rで不具合に遭いまして
簡単に言うと「端末のLED表示は通常なのにうまく通信できない」、というもの
Wi-Fiは繋がっているのでWiMAX側か内部処理が悪いかでしたがどちらかまでは分からず
この症状は特定の場所で起こるというものでもなく、いつも起こるわけでもなかったので出たときにはかなりイライラしました
発生頻度としては電源投入10回に1回から2回くらい、わりと高頻度です
勤務先周辺、自宅、旅行先でも発生してましたので、多分内部処理なんだろうかとは
これに関してはBiglobeのサポートに問い合わせしましたが、解約の結論を出していた後だったので特に進展もなし
■Biglobeのはなし
前述したとおりプロバイダ(MVNO)はBiglobeです
Biglobeで接続するとリモートホストにはBiglobeのものが表示されます
当たり前かと思われますが、WiMAXの場合は自前の通信経路を持たない事業者も多く、リモートホストに本家UQのものが表示されることも多いです
YAMADA Air Mobile WiMAXもUQリモホのほう
どちらがいいか、とは一概に言えませんが独自リモホの場合は同じ通信経路に別サービスのデータも載せているので通信経路次第で大きく変わります
Biglobeの場合は速度不満はそんなになかったのですが、しいて言うと海外経路が弱いかなーと
米国のサーバーからの転送がどうやっても2Mbps以上出なかったので・・・
あと、BiglobeのWiMAXはUQ本家にあるようなオプションはありません
機器追加オプションもありませんし、付随する優先度設定等もありません
ついでにUQ Wi-Fiも使えませんし、1Dayのようなプリペイドもないです
ファミ得パックはあるようなので2回線目の契約は若干安くなりますが、ねぇ
恥ずかしながら、契約時機器追加オプションは当然あるものと思い込んで契約し、その後ないことを知り面食らいました
ツイッターで機器追加の話をしたらご指摘いただき知りました
その節はお世話になりました
ということで、機器追加を画策している方にはBiglobeは真っ先に対象外となります
分かって契約しましたが、個人的にマイナスなところが一点
ルーター契約するとクレードルは付属しません
期間限定でクレードルプレゼントしてたみたいですが、やはり最初からつけて欲しいかなーと
(価格com経由での申し込みでは対象外だったのでしょうか、少なくとも私は申し込んだのに届きませんでした)
一日使って充電しようとしたとき、やはりクレードルはあったほうが便利です
特にWM3500R(WM3600Rも)のクレードルは良くも悪くもつくりがちゃちで、外れやすい分取り付けも簡単です
クレードル側に有線LANポートついてるのでyoutube対応テレビに繋いで動画見るくらいのことはできます
固定回線の置き換えという気はなく自宅では光使えよということかとは思いますが、せめて申し込みページで同時注文できればうれしいなと思います
■速度とレスポンス
さて本題へ
固定設置だと速度は結構出ます
自宅では机の端に置くと一番電波状況が良いらしく、下り21Mbps、上り1.5Mbpsほど出てました
ですが、ルーターの設置方向に敏感らしく、同じ場所でルーターを90度回転させると下り10Mbps以下に落ちます
アンテナの配置上仕方ないのかなとは思いますが
ちなみに分解写真はこちら
フタにアンテナが
簡素なつくりです
よく考えられている、とも言えます
移動中にも下り1Mbpsを切ることはなく、ハンドオーバーのタイミングで1.5Mbps程度に落ち込むことがあるくらいでわりと安定していました
レスポンスは数値で言うとW-CDMAと同じくらいです
静止環境でだいたい70ms~140msくらいのping値(自宅鯖にping投げて測定)
ですが、各社3Gと比較して逼迫していないのとスループットのおかげで体感は3Gより早いです
特にSBM回線(というかiPhone)と比較すると体感でかなりの違いがあったのでWiMAXを使っておりました
■場所による繋がりやすさ
23区内ではほとんどどこでもつながる感じですが、前述の通り電車移動中に電波弱くなるとつらい印象です
歩いて移動する分には全く問題なさげ
鉄道沿線の整備状況は関西のほうがいいみたいで、先日旅行した際も東海道線の新快速でほとんど途切れずでした
地下は整備進んでないみたいで、都内では三田線の一部駅で使えるようになったり、東京、渋谷の地下街で利用できるようです
■解約時の話
BiglobeWiMAXの解約についてちょっとだけ書いておきます
解約時はサイトでの手続きだけで完了します
特に書面送付もないので楽ですが、一点だけ注意事項が
Biglobe自体の解約手続きは「当月25日まで受付、当月末解約」です
WiMAXサービスのほうは月末まで受付しているのですがBiglobe自体は25日以降の手続きだと来月末解約となるのでご注意ください
解約の後、WM3500Rは再利用可能です
つまり、他事業者含めて再契約可能です
MVNO事業者によっては(Niftyとか)事業者から端末を購入すると解約後の再契約ができないところもありますが、Biglobeから購入した端末はちゃんと統合ポータルに行けるので大丈夫そうです
■まとめ
使ってみての印象ですが、家庭やオフィス、喫茶店等で使うのが主な方にはいいサービスだと思います
利用可能エリアも広がり、速度も出ますし年間パスポートだと安いので
下手なADSLより速度が出るので、固定回線の置き換えにも使えるかなと
(クレードルあればなお良し)
ただ、都内の電車移動だとどうかなーといったところ
地下鉄は現状ほぼダメですし、電波弱いとハンドオーバー失敗して切断します
もちろん3Gでも切断するときはありますが、WiMAXはエリアを広げてる最中なので現段階では、ということです
主観ですが、都内では道路沿いが強い印象があります
2月に自動車内で利用してGoogleMap使ってたときは全く切断がなかったので・・・
今買うなら機種はNECATのWM3600RかシンセイのURoad-SS10、ネットワークコンサルティングのMobile Cubeあたりかと
通信可能時間が長く、今までのものより小型になっているので持ち運びも楽です
あとはDATA08Wというau3Gとの両対応端末、WiMAX未整備エリアでも使いたいという方向け
※WM3500Rは先日最新ファームウェアが公開されております
更新内容は「WiMAXの接続性向上」とのことですが、恩恵に預かる前に解約してしまいました
そのうちUQ 1Dayあたりで検証してみる予定です
個人的にはWiMAX2がサービスインしたら再度考えようと思っております
WiMAX2は速度もそうですがハンドオーバーの設計値が340km/hになっており、よりモバイル向けになるとのことで期待しています
そんなわけで、1年間お世話になりました
ほかに気がついたことがあれば追記しますが、だいたいこんな感じです